停滞

浪人生としてやってきておよそ4か月が経って、かつてないほどの停滞を感じている。

そもそも、これまでロクに努力というものをしたことのないダメ人間なんだから、停滞うんぬん以前にそもそもどこにも向かってないじゃないかとツッコまれると、それはまあその通りなんだけど、それでもこれまでは漠然とどこかへ向かってるような感覚はあった。けれど、高校を出て中高の同級生の大半が大学や専門学校に進み、自分だけが出遅れてしまって、かつてない虚無感、焦燥感に駆られている。

先日、ツイッターで中学の同級生のアカウントを見つけた。bioに有名な都内の大学の名前があった。特別仲がよかったわけでもないけど、立派になったもんだと思った。彼は中学時代、お世辞にも勉強が得意と言える生徒ではなかった。テスト前に彼に勉強を教えてやったことがあるが、ひどく苦労したのを覚えてる。それでも今は大学でそこそこ上手くやってるらしい。

それに比べて、俺はどうだ?中学でも高校でも、大して勉強しなくても、授業さえ聞いていればテストで困ることはなかった。自分はどちらかと言えば勉強ができる方だという自負(或いは勘違い)はあったし、そこに自尊心さえ芽生えていた。ところが、どうだ。今や、俺は惨めな根無し草。内心見下していた彼の方が、ずっと立派な人間じゃないか。(この考えはいささか学歴至上主義がすぎるかもしれないが)

そういうことを考えていると、色々と滞る。最近は何もかもが上手くいかない。机に向かっても、そういった逡巡にのまれてぼーっとしているうちに時計の長針は一周する。

浅慮であることを肯定する風潮には疑念があるけど、ウダウダ言ってないで、やるべきことをやらないといけないときもある。

酸いも甘いも経験してきた人間にはその分「何もしない」経験が足りない。そう考えると、一つの場所にとどまって何処にもいけないこの経験も、案外そこまで悪くないように思える。